さかた海岸林ものがたり
2025年2月27日(木)
酒田市若宮町の西側に設置されている大きな看板。
山形県森林課が設置している黒松の海岸林の役割などをアピールする看板だ。
ここ数年の異常な夏の暑さの影響なのか、
松枯病(マツ材線虫病)が異常繁殖し、海岸林がみるみるうちに枯れてしまっている。
その被害たるや場所によっては8割から9割に至っているところもある。
何とか食い止めようと林野庁では無人ヘリやドローンによる薬剤散布等を行っている。
先日酒田市美術館に行ったときは、
松の木に穴を開けて薬剤注入を行っているのを見た。
大切な松の木はマツノザイセンチュウから守るために、
樹幹注入材を使用しているのだった。
写真の酒田市若宮町では被害木の伐倒が盛んにおこなわれており、
薬剤による燻蒸や破砕などをしていた。
2枚目の写真は看板のすぐ脇の黒松林だが、
ところどころにピンクのテープで巻かれた黒松がある。
このピンクのテープで巻かれた黒松はすべてこれから伐倒されるものだ。
さっと見ただけでも相当な数の黒松があった。
湯野浜方面へ向かう途中の国道112号線の脇の黒松も、
そうとう枯れ死しているものが見受けられる。
このまま見ているだけで果たしていいのだろうかと、
いつも歯がゆく思っているのは私だけなのだろうか。
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